岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>
記事のテーマ
以前の記事
コメント
                               
「すべての時間[2]」(ペインティング)
↓ 広島での個展、開催中です 
岸田真理子 作品展 〜桜〜
 2010年4/1(木)〜4/30(金)

 9:00〜18:00  *月曜休み*
 at:ギャラリーカフェ Petit Point(プチポワン) 〈詳細はこちらから〉

岸田真理子 作品展 〜森へ〜

  2010年4/18(日)〜4/24(土)

 13:00〜17:00  *初日のみ15:00会場です*
 at:日本キリスト教団 松永教会 〈詳細はこちらから〉
 
 [
5月は奈良で個展があります

 
[4月のグループ展の情報は
こちら ※主催の木工房かくれんぼさんへジャンプします

 すべての時間
 岸田真理子「すべての時間[2]」

前回・今回でご紹介した「すべての時間」2点のより大きな画像と部分拡大画像は、公式サイトのこちらのページからご覧いただけます。
以前ご紹介した「合歓」の“ちゃんとした”画像も、いっしょにアップしました。ぜひぜひ、どうぞ。



芸術とか美術とか言うと、敷居が高いような、何か限られた人たちの領域であるような印象を持たれてしまうようになったのはいつからだろう、とよく考えます。

そういうげんなりするような勘違い(だとわたしは思います)の中で制作活動をしている人や、作品を扱っている人が少なからずいるのも事実で、ごくごく控えめに言って、たいへんうんざりさせられます…。


花の名前を知らなくても、うつくしさややさしい空気を感じることはできます。

夕焼けや澄み渡る青空や紅葉や花を見て、ホッとしたり満たされたり、ずっとこうして眺めていたいと感じるのと同じ地平のうえに、表現や作品はあるはずなのです。
同じ地平のうえで成り立つだけの力がなければ、芸術ではないとさえ思います。


岸田さんの作品は、たくさんの方がおっしゃるように、色彩のうつくしさが特長のひとつ。けれど、自室に岸田さんの作品を持っている方に「それを求めた理由はうつくしさですか?」ともし尋ねたら、何のためらいもなくうなずかれることは、ほとんどないだろうと思うのです。

同時代を共有するすべての人にとって、等価の“うつくしさ”――いさかいや、死や、衰えや、悲しみといったあらゆる事柄も内包してなお、うつくしいもの――が、ひとつの作品として形をとっているから、現実を生きる時間の中に、それを置く。
たぶん、そのような種類の理由もふくまれているのでは、と。


それは、わたしたちが意識の底で知っている“うつくしさ”であり、いつもあと少しのところで捉えそこねてしまう“うつくしさ”です。
岸田さんはそれを、ひたすら色と形のある像にむすんで、作品に置きかえているのだとわたしには思えます。


評論家的には岸田作品の力をお伝えする能力がないわたしですが、同時代のあらゆる人にとって、岸田さんの作品世界が共有財産であってほしいと望む理由は、こんなところに(も)あるのです。


たくさん書きすぎてすみません…。

[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ペインティング | 23:57 | comments(0) | - |
「すべての時間[1]」(ペインティング)
↓ 広島での個展、開催中です 
岸田真理子 作品展 〜桜〜
 2010年4/1(木)〜4/30(金)

 9:00〜18:00  *月曜休み*
 at:ギャラリーカフェ Petit Point(プチポワン) 〈詳細はこちらから〉

岸田真理子 作品展 〜森へ〜

  2010年4/18(日)〜4/24(土)

 13:00〜17:00  *初日のみ15:00会場です*
 at:日本キリスト教団 松永教会 〈詳細はこちらから〉
 
 [
5月は奈良で個展があります

 
[4月のグループ展の情報は
こちら ※主催の木工房かくれんぼさんへジャンプします

 すべての時間
 岸田真理子「すべての時間[1]」

今回と次回で、2006年制作のペインティング「すべての時間」2点をご紹介します。
2点目のタイミングで、公式サイトにより大きい画像とディテイルをアップしますので、少ーしだけ、お待ちください。


時間・・・そのすべてって、何だろうか。

便宜上、「古い(とされる方)」から「新しい(とされる方)」へ並べて時間というものを考えることに慣れてしまっているけれど、離れているはずの時間はしばしばぴったりつながっているし、気がつくと“あの時”に“戻って”きていたり、“ずっと前”の中に“未来”を見つけたり。

“今”ということばはとても便利で、生きていく中でどうしても必要なのだけれど、そうやって時間を区切ることができるもののように錯覚しているだけかもしれない。

いつだって、何もかもをふくんで、誰もかれもにつながって、後も先も区別なくただひとつでありすべてなんじゃないのか。


そういうものとして時間を感じられたとき、たぶん誰の中にも、ことばに置きかえられない何かへのいとおしさが広がってきて――この作品は、そんな時に目に映る世界の絵かなと、思いました。

[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ペインティング | 23:59 | comments(0) | - |
「樹の子供[2]」(ペインティング)をアップしました
↓ 広島での個展、開催中です 
岸田真理子 作品展 〜桜〜
 2010年4/1(木)〜4/30(金)

 9:00〜18:00  *月曜休み*
 at:ギャラリーカフェ Petit Point(プチポワン) 〈詳細はこちらから〉

岸田真理子 作品展 〜森へ〜

  2010年4/18(日)〜4/24(土)

 13:00〜17:00  *初日のみ15:00会場です*
 at:日本キリスト教団 松永教会 〈詳細はこちらから〉
 
 [
5月は奈良で個展があります

 
[グループ展の情報は
こちら ※主催の木工房かくれんぼさんへジャンプします
 樹の子供
岸田真理子 「樹の子供」
ペインティング展示室
に「樹の子供[2]」を追加しました(以前ご覧いただいた 「樹の子供[1]喜びの果実園[2]もアップしています。前よりきれいな画像です)。

より大きな画像と部分の拡大は、こちらからご覧いただけます。


明日、尾道の「桜」展へ行ってきます。そわそわと落ち着きません。


今日の作品「樹の子供」は2003年制作ですが、2006年の今頃に
大阪の“The 14th.MOON”と“MANIFESTO GALLERY”であった
岸田さんの個展「祝祭の森」展に寄せられたことばから
この作品に通じる部分を抜粋してご紹介します。

  樹の子供…
  そう 樹の子供になら 今からだってなれる
  200年生きて 700年生きて 1000年根をはって
  生きている樹々は 新しくはないが古くもないし
  瞬間とか 永遠とかに区別もなくて すべての時間を
  知ってるはずで これから人間がどうなってゆくのかも
  静かに知っているのかもしれない

全文を、こちらからどうぞ(リンク先ページ内のいちばん下です)。




[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ペインティング | 23:49 | comments(0) | - |
新緑幻燈[2](ペインティング)
↓ 広島での個展、ひとつめが始まりました 
岸田真理子 作品展 〜桜〜
 2010年4/1(木)〜4/30(金)

 9:00〜18:00  *月曜休み*
 at:ギャラリーカフェ Petit Point(プチポワン) 〈詳細はこちらから〉

岸田真理子 作品展 〜森へ〜

  2010年4/18(日)〜4/24(土)

 13:00〜17:00  *初日のみ15:00会場です*
 at:日本キリスト教団 松永教会 〈詳細はこちらから〉
 
 [
5月は奈良で個展があります

 
[グループ展の情報は
こちら ※主催の木工房かくれんぼさんへジャンプします
春になるたび、日本にはなんてたくさんの桜の木があるんだろう
と、驚かずにはいられません。
この季節、千光寺公園を中心に桜の花を愉しめる尾道の町で
4月1日から岸田さんの個展「桜」も始まりました。

花の方は3分咲きだそうです。
個展の会期は4月いっぱいありますので、お好きな花の咲き具合に
タイミングを合わせてお出かけになりませんか?

「桜」展のタイトル書を書かれた尾道の俳人巫依子さんの句
千光寺公園のお花見のぼんぼりになっているそうですので、
行かれる方はぜひ探してみてください。

18日からは、お隣の福山市でも個展があります。



 新緑幻燈

 岸田真理子 「新緑幻燈」
  45.5×33.5cm(パネルにアクリル、和紙)




さて、どうしても桜の様子に気を取られるのがわたしたちの性ですが
野山も庭先も街路樹も、どこもかしこも、春なのです。

伸びゆく季節の訪れを知って、かけらほどの迷いもなく
一斉にエネルギーを放ち始める彼らの姿は、うらやましくてまぶしい。

そんな“まぶしい感じ”をとらえたような作品「新緑幻燈」を
公式サイトのトップページ画像にしてみました。


近日中にもう少し大きいサイズで展示室にもアップしますので
しばらくお待ちくださいませ。
4月は“ペインティングご紹介強化月間”として、できるだけたくさんの
作品をアップしていきたいと思います。お楽しみに。

・・・業務連絡・・・
4月2日〜5日の間、都合によりコメントの確認やメールへのお返事ができません。4月6日以降に対応いたしますので、なにとぞご了承くださいませ。



[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ペインティング | 02:56 | comments(0) | - |
「山 笑う」(ペインティング)
↓ 4月は広島で個展が2つ、グループ展が1つあります 
岸田真理子 作品展 〜桜〜
 2010年4/1(木)〜4/30(金)

 9:00〜18:00  *月曜休み*
 at:ギャラリーカフェ Petit Point(プチポワン) 〈詳細はこちらから〉
 [4月18日からは同じく広島の福山で、5月は奈良で個展があります
 
[グループ展の情報は
こちら ※主催の木工房かくれんぼさんへジャンプします
暖かさはちょっと足踏みしてますが、あさってにはもう4月、です。
今日はまさしく春、という季節を描いた作品を。



 山 笑う

 岸田真理子 「山 笑う」




「ペインティング展示室」にすでにアップされていた作品ですが、
画像を再補正して以前より実際の色に近づけられたと思いますので
そのアピール(?)の意味も兼ねて。

  (すでにご覧になったことのある方は、ブラウザの「再読み込み」や
   「更新」などの操作をしていただくと最新の画像が表示されます)



“山笑う”は、樹や草が一斉に芽吹きのときを迎え
華やいだ姿になる山を表す、春の季語。

とは言っても、ここに描かれているのは
ヒトの視点で擬人化された山ではないようです。

どうしようもなくうれしくて、よろこびに躍っている胸の中。
あの山も、あの山もみんな
きっと低く抑えた声で、歌さえ唄いながら。


[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ペインティング | 23:03 | comments(0) | - |
「雨と種子」(ペインティング)をアップしました
↓ 連休明けから京都で個展が始まります 
岸田真理子 銅版画展 〜満ちて日射し〜
 2010年3/23(火)〜3/28(日)

 12:00〜19:00(最終日は18:00まで) *月曜休み*
 at:ギャラリー恵風(けいふう) 〈詳細はこちらからどうぞ〉
 ・・・4月は広島で、5月は奈良で個展があります・・・
 雨と種子
岸田真理子 「雨と種子」
ペインティング展示室に「雨と種子」を追加しました(以前ご覧いただいた 「山の両手」もアップしています)。

より大きな画像と部分の拡大は、こちらからご覧いただけます。


季節がひと巡りして着いたところ、“終わり”に結ばれるのが
種だと言ってもいいのでしょうか。
その種と雨がいっしょになることは、“始まり”を意味すると
言ってもいいのでしょうか。

種の中にはきっと、おひさまや青空や鳥たちや虫たちの記憶が詰まっていて
それを夢に見ながら芽生えのときが来るのを待っている。

始まるためには雨の手助けが必要で、雨はただ雨のままやってきて
やってくるだけで、辿り着いたところは始まるところに
記憶と夢はたっぷりの水をふくんで、新しいひと巡りの季節へと
根をはっていくのです。

そういう“始まり”に、山は草原はあらゆる地面は覆いつくされているのかと
春の色に変わり始めた風景を思い浮かべなおしたら
胸がいっぱいになって、まぶしくて、そのまま目を閉じていたくなります。


[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ペインティング | 01:14 | comments(0) | - |
「SEASON」(ペインティング)
2月が半分、終わったんですね。早くてびっくりです。
朝日新聞カットのシリーズをちょっとお休みして、今日はペインティングを。



  SEASON
   
  岸田真理子 「SEASON」




もうすぐ始まる次の季節を思うときにも、ほんの数週間前と比べると
ずいぶん近くに感じられるようになりましたね。

気温は下がっても風はどこかやわらかいし、
雨つぶも陽気で軽やかな音を立てて落ちてきます。
いつのまにか、外に出ても首をすくめて歩かなくなりました。

ここしばらくは角を曲がるたび、
蝋梅(ロウバイ)のいい匂いに自転車を止めてばかりいました。
晴れた日に下から見上げると、わずかに透きとおる黄いろの花と空の青が
それはきれいだったのですが、そろそろ花盛りも終わりそう。

そう思って見まわせば、いまは梅の時期を迎えています。
咲き始めるのは白梅が早かったはずなのに
気がつくと紅梅が追い越して、こぼれるように花をつけていたり…

目を留めたひとつの移ろいが、ほかの無数の移ろいを教えてくれて
にわかに少し先の季節の姿があざやかに立ち上がってくるのを感じます。    

今日の岸田さんの作品「SEASON」は、
そのように感覚の中で出会った季節の姿に、重なって見えます。




JUGEMテーマ:アート・デザイン
| 作品のこと|ペインティング | 23:52 | comments(0) | - |
風と樹(ペインティング)
昨日、ブログのシステム移行なるものをいたしました。
投稿の操作画面が必要以上に(?)親切になってありがたメイワクなところも無きにしも有らず…ですが、以前より画像の制限サイズが大きくなりました!
多少はよい画質でご覧いただけます。とってもうれしいです。


 
 風と樹

 
     



年が明けてから寒い日が続いてましたが、ここ数日はほっとしますね。
しかしながら、当地の明日の予想最高気温は18度だとか。
芽吹きの季節を待っている葉っぱの子どもたちは、もう外に出なくてはいけないんじゃないかと緊急会議を開くかもしれません。

青々と葉を繁らせる頃は、おおきな風に体をしならせていた広葉樹たち。
冬になると梢のほうを静かにゆらすだけで、あのざわざわという音もありません。

でも体の中には、繁茂の季節と同じ数の葉っぱの赤ちゃんを抱いています。
春がどんなにみずみずしいか、夏がどんなにまぶしいか、秋がどんなにみちたりたものか、風が吹くたびに話して聞かせているかもしれません。
羽を休めたり子育てをしたりする鳥たちのことや、食事にやってくる虫たちのことも。
それから木陰でくつろぐヒトたちのことも。


システム移行による表示の不具合がないかどうかこちらでも気をつけておりますが、ご覧になる環境によって問題が発生する可能性もあります。
お気づきの点がありましたらコメント欄からお知らせいただければ幸いです。

| 作品のこと|ペインティング | 22:24 | comments(1) | - |
たっぷりの1日(ペインティング)
岸田さんにお借りしたこの作品の写真、絵にそって周りを切ってありました。何かに使われるおつもりだったのかもしれないですね。



       たっぷりの1日

       



いろんなことをして盛りだくさんな日も、たっぷりの1日。
充実感をもって振り返る日も、たっぷりの1日。

きのうの自分が思い出せないほど、何かが変わった日も
とても長い旅から戻ったみたいに世界がまぶしい、たっぷりの1日。

1本の樹が、何代もしずかにくり返されてきた営みの
いちばん新しい姿としてここにあって
数えきれない昼と夜があって
渡った風があって…
樹も、草も、魚も、鳥も、虫も、そうやってここに。

まばたきの長さの時間に
細胞がみんな入れ替わってしまったみたいに
そう知る前のわたしは、どこにも見あたらない。

世界のぜんぶが、あらためましてよろしくねと言っているような
たとえばそんな日も、たっぷりの1日。

| 作品のこと|ペインティング | 23:53 | comments(2) | - |
静かな風の谷の果実園(ペインティング)


静かな風の谷の果実園

 



今年はこれが最後の更新になります。
次回は1月3日か4日くらいの予定。

しばらくこのままなので、ゆっくりじっくりご覧いただきたい作品にしました。


これから東京の妹のところへ行って、そのあと金沢の実家へ顔を見せに行ってきます。ずーっと、青春18きっぷです! 四国から東京までは学生のとき以来。さてさて、体力が持ちますでしょうか…。

少し早めですが、すばらしき1年が始まりますように。
よいお年をお迎えください。



   部分/右側中ほどのやや上寄り
   



   部分/中央のやや上寄り
   



   部分/左側の中ほど
   

| 作品のこと|ペインティング | 03:45 | comments(0) | - |
                                         
<< | 2/4PAGES | >>