岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

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「風生ずる」(銅版画)
ついに一度しか更新できないまま6月が終わってしまいました。
受付係、少なからず、凹んでおります。


   

   Special Thanks to: Ikezaki Tsuguhito



風が生まれるとき――風が生まれようとしているとき、というのが、感覚としてすこし分かるようになってきました。

空気の中に、わずかに緊張感のようなものが流れこんできた気配がするとき、それはたいてい、風のきざしです。
そのあとに、何かと何かがしずかにせめぎ合う感じ。そして二、三度、空気全体がかすかに、でも大きくゆらめく感じ。それから、風。まず離れたところからこちらへ近いづいてくるらしい予感があって、体を包むころにははっきりとまぎれもなく、風。

別のことに気を取られていたら気づかないほどの、あのせめぎ合いとゆらめきが、風の生まれようとしているところなのだと思います。
その度いつも、何もかもはあのようにして始まったのだと、感じます。

風が生まれるところを感じるのは、星が生まれるところや、生命体が生まれるところの疑似体験に近いのかもしれません。




[writer:yamamomo]
| 作品のこと|銅版画 | 23:16 | comments(0) | - |
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