岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

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「オレンジ山」(銅版画)
少しずつ、あついなと感じる日がふえてきました。
連休中はわたしのまわりの兼業農家のお家もおおわらわだったようです。
そして、田植えのおわった田んぼにも、夏野菜の苗が育っている畑にも、山にも、雨の降りそそぐ日が続いています。


  岸田真理子 銅版画「オレンジ山」 

    Special Thanks to: Ikezaki Tsuguhito



去年までは、この季節の雨にただ恵みだけを感じていました。
今年は・・・それ以外にも考えずにはいられないことが、どうしてもあります。

同じ“いま”を生きているみんなが、“あの人”と“わたし”ではなく“わたしたち”になるにはどうすればいいのでしょう。
“いま”のなかにふくまれているかなしみやいたみを、“わたしたち”のものとするために、ひとりはどう生きればいいのでしょう。
おひさまの光と土と水がくれるよろこびを、どうすれば“わたしたち”みんなの恵みとすることができるのでしょう。

しずかに生まれ、とてもゆっくりと、でもたしかに熟し、また始まりへと還っていくいのちのように“わたしたち”であることができるように――かつてわたしたちがそこからやってきた場所の記憶を、あなたとわたしが“わたしたち”であったころのことを思い出すことができるように――そう祈ります。


[writer:yamamomo]
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