岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>
記事のテーマ
以前の記事
コメント
                               
<< 「山の川」(銅版画) | main | 「せんだん」(銅版画) >>
「空の樹」(銅版画)
空のことは、理科の授業で習いました。
鳥のことも、草木のことも、土のことも。


  岸田真理子 銅版画「空の樹」 

   Special Thanks to: Ikezaki Tsuguhito



地球にあるものは、ずっとずっとたどっていくと、みんなおひさまの光からできていることは、教わりました。
それでも、おひさまはおひさまで、花は花で、わたしとは別のものでした。

けれどもほんとうは――わたしがこうしてここにいることと、雨が降ることと、ちいさな生きものの体があたたかいことを、いったいどこで区切ることができるのだろう。

川床の石さえ、風さえも、ほんとうはどこかでわたしとつながっていて、わたしたちは大きな樹。海を渡って遠く旅する鳥たちも、羽化を待つちょうちょうのさなぎも、同じ幹から伸びた枝の先にある。

そういう実感を、一枚の絵からもらうことになるとは思いませんでした。
今日の岸田さんの銅版画が、わたしには世界を映す鏡のように思えます。


[writer:yamamomo]
| 作品のこと|銅版画 | 01:19 | comments(0) | - |
コメント
コメントする