岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

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「サワサワ」(銅版画)
前回の作品「ユラユラ」と、見くらべてみてくださいね。



  岸田真理子 銅版画「サワサワ」 

   Special Thanks to: Ikezaki Tsuguhito



風があるかないか、ヒトにははっきりとわからないぐらいのときでも、樹々に目をやると枝をしならせているようなことがあります。聞こえるか聞こえないかのかすかな音をたてながら、ゆっくりと体全体をゆらすように。

降りてきた風――山から野へ、河原へ、庭へ、田畑へ、海辺へ、渡っていく風が植物をゆらすことがあります。
そして、少し高い空を渡っていく風を見つけた植物たちが、その風を、風が行く空を見上げて体をゆらすことも、あるような気がします。
遠い稜線に、星空に、風があることに気づいたとき、ヒトのこころがゆれるように。

風がふれて、サワサワ。
風を思って、サワサワ。
どちらも風の音。


[writer:yamamomo]
| 作品のこと|銅版画 | 23:31 | comments(0) | - |
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