岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

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ドローイング #25
2001年に描かれた岸田真理子さんのドローイングをご紹介しています。



  岸田真理子 ドローイング 

   Special Thanks to: Ikezaki Tsuguhito



ええ、受付係yamamomo@職務怠慢中です・・・ごめんなさい。

やっと夜の空気がやさしくなってきて、周りを見回す余力を取り戻してみると、もう9月も半ば。準備室だよりをなかなか更新できずに、お詫びばかり言っているうちに過ぎた夏でした。

数日前の外出時。
いつもとは反対の方向へ自転車を走らせていたら、稲刈りを待つ田んぼの間に、なぜか水をはられた田んぼを見つけました。あとで知人に尋ねると、草が生えるとたいへんなのでそうしておくことがあるのだそうです。

おひさまが沈んだ直後の、ばら色の雲とくすんだ空色がそこにだけ映っていて、頭上の空よりもくっきりとあざやかでした。

おとなになると、物理的な具体性やリアリティを多く備えているものほど、“本物”として“格”が高いように考えてしまいがちです。
けれどもあのとき、夏が確かに去ろうとしていることを、これからやってくる宵闇はまぎれもなく秋に属していることを、ありありと伝えてきたのは水面の空でした。

本当のことを――本当の世界を知りたいのなら、自分がほしい“本当”って何なのか、考えなくてはいけないのかもしれません。


*記事タイトルの#XXというナンバーは、準備室だよりでのご紹介順を
 示すためのものです。作品にふられた番号ではありません




[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ドローイング | 23:58 | comments(0) | - |
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