岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

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ドローイング #20
2001年に描かれた岸田真理子さんのドローイングをご紹介しています。



  岸田真理子 ドローイング 

   Special Thanks to: Ikezaki Tsuguhito



花は、きいろいのが多いんだそうです。
花粉を運んでくれる虫たちに、見つけてもらいやすいように。

実は、あかいのが多いんだそうです。
種を運んでくれる動物たちには、目立つ色だから。


上手に食べられる日をめざして
うつくしくひらき、おいしく熟れていくなんて

ひたすら生きのびるために
探しもとめ、動き続けることが
あたらしいひとつを連れてくるなんて

敵うわけなんか、ないじゃないか。


みんながなんにも言ってくれないので
―ねえ、ここにいても、いい?
と、きいてしまう。

ふしぎなことを言い出す子だね、という表情と
―どうしてそんなことを聞くのさ?
―まったくだ。水も光も、ちゃんとあるだろ?
というこたえが、返ってくるだけ。





*記事タイトルの#XXというナンバーは、準備室だよりでのご紹介順を
 示すためのものです。作品にふられた番号ではありません




[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ドローイング | 23:33 | comments(0) | - |
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