岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

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ドローイング #18
2001年に描かれた岸田真理子さんのドローイングをご紹介しています。



  岸田真理子 ドローイング 

   Special Thanks to: Ikezaki Tsuguhito



真夏でも、服を着せられて散歩している犬をしばしば見かけます。

ずっと(この暑いのに飼い主は何考えてんだか、着せ替え人形じゃないんだからまったく・・・)なーんて思っていたのですが、これが大いに的外れな非難だったことを知りました。

ぬらした服を着せてやると、水分が蒸発するときの気化熱で涼しいんですって。
なるほど! そういえばどのワンも元気にとっとこ歩いてた。失礼どうかご容赦くださいませ。

調子のいいyamamomo、最近はこれを真似させてもらってます。
出かけるときに、日よけの腕カバーをぬらしてから着けるのです。それだけで日中の自転車移動が、飛躍的に快適。自転車派・徒歩派のみなさま、ぜひお試しくださいな。


暑さの中でも気持ちよく過ごす術に気づいたこと自体もうれしいのですが、いちばんの効能は、夏の舞台に目と心を向ける余裕ができたことでした。
だってやっぱり、熱気に打ちのめされすぎると何もかもが遠くのできごとになってしまいますから。

夏には夏の、役者たち。
草木は日差しの勢いに負けじと旺盛に葉を繁らせ、花々は夏の象徴になろうとでもするかのように咲きほこります。月明かりの下で羽化を始める虫たちは、早起きの鳥たちに見つからないうちに飛び立とうと急いでいます。
そうだった、あれもこれも、うっかり忘れてしまうところだった。

いま主人公をつとめる者たちも、オフ・シーズンの者たちも、みんな夏の中。
ひっそり交わされる目くばせやわずかなうつろいを、見過ごさないでおきましょう。やがてめぐってくる自分の出番に、ストーリーが分からなくて立ちすくまずにすむように。


*記事タイトルの#XXというナンバーは、準備室だよりでのご紹介順を
 示すためのものです。作品にふられた番号ではありません




[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ドローイング | 23:40 | comments(2) | - |
コメント
tsuguさん

だからわたしやたくさんの人たちが、
tsuguさんの写真に惚れるわけですよ。

岸田さんの絵やtsuguさんの写真を知らなかったら、
こういうことも書けないだろうと思います。
ただ正直になろうと努めるだけでは、やわらかなことばは並んでくれません。

ことばで伝えるのはたいへんムズカシイので、
岸田さんにはたくさん絵を描いてもらって
tsuguさんにはどんどん写真を撮ってもらいたいです(笑)

| yamamomo | 2010/07/30 3:44 AM |
はああ〜〜・・・っと・・・
文章を読ませていただいて、美しいことば選びにクチあんぐり・・・
まさにこの文章をワタシは写真に置き換えたいのです。
「ひっそり交わされる目くばせやわずかなうつろいを、見過ごさないでおきましょう」
(はじめに戻る、以下繰り返し)
| tsugu | 2010/07/28 7:55 PM |
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