岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

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ドローイング #17
2001年に描かれた岸田真理子さんのドローイングをご紹介しています。



  岸田真理子 ドローイング 

   Special Thanks to: Ikezaki Tsuguhito



学校が夏休みに入ると、NHKラジオで「子ども科学電話相談」が始まります。
わたしのひそかな、夏の楽しみです。

先生に教えてもらっている子どもたち。
はじめはみんなかしこまって、「はい」「はい」と答えているのだけれど、ほんとうに感心したりびっくりしたりすると、もう「へえぇ・・・!」とか「ふうん!」しか言えなくなってしまう。その、半分ため息みたいな相づちを聞くと、わたしはうれしくなります。誰かに話したくなります。

どうしてうれしくなるのか。ことばで説明しようと思えばたぶんできるのだけれど、理路整然とまとめるのは、やめておきます。
伝えたくなるのは、“聞くとすごくうれしくなる”ということで、その理由ではないから。

一歩下がって冷静に語れることがとても大切な場合だってもちろんあるけど、何もかもがそうというわけでは、ない。
自分と何かの間に結ばれたきらきらしたものの、感触をたしかめてみたり、匂いをかいでみたりするほうが、やがて伝える力になる場合だって、たくさんたくさんあるのです。

「うれしい」
「すてき」
「しあわせ」
「いい」
「だいじ」・・・

――ただひとつ、深くまっすぐに届けられたらこんなにたくさんのことばは要らないのに、伝えたくて、できなくて、ヒトは遠回りばかりしています。


*記事タイトルの#XXというナンバーは、準備室だよりでのご紹介順を
 示すためのものです。作品にふられた番号ではありません




[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ドローイング | 23:11 | comments(0) | - |
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