岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

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ドローイング #16
2001年に描かれた岸田真理子さんのドローイングをご紹介しています。



  岸田真理子 水彩ドローイング 

   Special Thanks to: Ikezaki Tsuguhito



先日梅雨明けしたさぬきの国、そこまで分かりやすくなくても〜というくらい、夏らしい日が続いています。あっつい!!! けど、夏ですから、ねえ。

夏の日差し・夏の空・夏の雲・夏の緑・夏の水辺・夏の影法師・・・
いろんな夏の顔を、見のがさないように過ごしたい。

とは申せ、アスファルトとコンクリートにこもった熱に、ひたすら苛まれるだけの夏ばかりだった都市での十数年間は、わたしもそんな優雅なことはかけらほども思いませんでした。
みなさま、それぞれにご自愛くださいますように。


今日の作品、わたしには日差しの中の、あるうつくしいできごとのように見えます。

世界はいつも流れ続けているのだけれど、“上から下へ”“初めから終わりへ”の一方通行だけではなく、いろんな動きがあって、いろんなリズムがあります。

“上から下へ”だと思い込んでいても、ひょっとしたら“下から上へ”かもしれません。
流れの中で、“流される”“とどまる”“逆らう”のどれでもない形も、ある。

強まったり弱まったり、高かったり低かったり。

大きかったり小さかったり、丸くなったり角ばったり。

濃くなったり淡くなったり、明るかったり暗かったり。

いろいろの動き・いろいろのリズムの間をめぐるものがあって、それが“流れ”と呼ばれる
のだとしたら――流れは、つながっている印。
つながっていようとすることが、だいじ。つながった先にあるいろいろを、流れの中に感じようとすることが、だいじ。うまくつながれるかどうかではなく、つながっていたいと望むことが、だいじ。


岸田真理子さんの絵は、どれもただ、“この世界はほんとうにうつくしいんだよ”とだけ、わたしに言います。それ以上のことは、何も言いません。
だからわたしは、どんな風にうつくしいのか、どうしてうつくしいのか、こうして何度でも思いめぐらすことができるのだと思います。


*記事タイトルの#XXというナンバーは、準備室だよりでのご紹介順を
 示すためのものです。作品にふられた番号ではありません




[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ドローイング | 23:56 | comments(0) | - |
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