岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>
記事のテーマ
以前の記事
コメント
                               
<< 木村忠太のお話の続き | main | 公式サイト全体のメンテナンスをしました >>
「合歓雨」(ペインティング)
いつも通る土手に、合歓の木があります。
湿度の高いこの季節に満開になります。



 合歓雨


 岸田真理子 ペインティング「合歓雨」

 
 2005年/SMパネル



右端が黒っぽく見えているのはパネルの影です。画像を切ってパネルの輪郭がなくなると雰囲気がずいぶん変わってしまうので、このままで。

長いおしべの先が薄紅ににじんだような、合歓の花。暗くなると葉をすぼめる合歓の木の姿を、「鳥の化身のように羽根をたたむように」といった方がいました。
やさしく、やわらかな面影です。
そして、あれた土地で自生するたくましさも、持ちあわせている樹木なのだそうです。

合歓の花の季節は、雨の季節。
雨の中の合歓。
合歓に降る雨。
合歓の花のような雨。

やさしい薄紅が、淡く溶けだして空気を満たし、しずかに世界にしみこんでいくような、岸田さんの合歓。世界がじわりと、あたたかく強くなっていくところの絵。



[writer:yamamomo]
| 作品のこと|ペインティング | 23:58 | comments(0) | - |
コメント
コメントする