2011.11.30 Wednesday
「街の灯」
前回、あちこち行かなければならなくて、と書きましたが・・・それにも増して、さらにあちこち行ってきた11月でした。
Special Thanks to: Ikezaki Tsuguhito
今日の岸田真理子さんの作品は、水に映る街のあかりを描いたものだと思います。
空気がつめたくなってくると、月や星からとてもくっきりした光が届くようになりますが、それは電気のあかりも同じで、とりわけ静かな水面に映る夜のあかりには、地面のうえにあるほんとうのあかりより、もっとたしかに感じられるようなところがあります。
夜の水の中に見えるのは、ヒトのあかりです。
その街で暮らす人々のあかり。
水鏡に映る無防備にこぼされたあかりに、月や星や雲や、山の樹々や夜風は、街の“ほんとう”を見ているかもしれません。
わたしがうつくしいと感じるあかりと、夜を形づくるものたちがうなずいてくれるあかりは、同じでしょうか。かれらがうなずいてくれる街で、わたしは暮らせているでしょうか。

Special Thanks to: Ikezaki Tsuguhito
今日の岸田真理子さんの作品は、水に映る街のあかりを描いたものだと思います。
空気がつめたくなってくると、月や星からとてもくっきりした光が届くようになりますが、それは電気のあかりも同じで、とりわけ静かな水面に映る夜のあかりには、地面のうえにあるほんとうのあかりより、もっとたしかに感じられるようなところがあります。
夜の水の中に見えるのは、ヒトのあかりです。
その街で暮らす人々のあかり。
水鏡に映る無防備にこぼされたあかりに、月や星や雲や、山の樹々や夜風は、街の“ほんとう”を見ているかもしれません。
わたしがうつくしいと感じるあかりと、夜を形づくるものたちがうなずいてくれるあかりは、同じでしょうか。かれらがうなずいてくれる街で、わたしは暮らせているでしょうか。
[writer:yamamomo]