岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

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「この世界への恋文」展のこと その4/2007年7月 海月文庫
グループ展、今日からです ↓↓


詩と版画がもたらしたモノ
8人による自由な表現

2009年11/19(木)〜11/24(火)
11:00〜19:00*最終日は17時まで
at:海月文庫(くらげぶんこ) アートスペース
*詳しい情報はこちらからどうぞ*



「この世界への恋文」展(2007年7月 海月文庫)の様子・つづきのつづき

展覧会に出品された版画と詩16対で、限定10部の詩画集がつくられました。
左が詩、右が版画で見開きになっています。

詩画集「この世界への恋文」


上の画像は、最初の「山の両手」の見開き。


            山の両手

         太陽と月を持ち上げて
         風と光をたたんで広げ
         山の両手は でっかいぞ

         今日と明日を区別なく
         朝と夜とが とぎれなく
         ひとりぼっちが豊かになって
         山の時間は でっかいぞ




人によってこの詩画集の見方はちがうと思いますが、私の場合は……まず版画は版画として見て、それからことばを読みます。それらが自分の手の中に納まっていて、自分の気持ちと同じペースでページを繰っていく。

そうすると、額装された作品を見るのとはまた違った届き方があります。16対の作品が結ぶ世界へ、見開きから見開きへ移るごとに真っ白な感覚で入っていことになります。

見る側だけでなく、岸田真理子さんにとっても新しい成り立ちの作品の世界だったのではないかと思います。



そんな「詩と版画がもたらしたモノ」をテーマに、今日からグループ展が始まります。


| 以前の個展のこと | 08:27 | comments(0) | - |
「この世界への恋文」展のこと その3/2007年7月 海月文庫

たいへんにご無沙汰をしてしまいました。
心配してくださったみなさんありがとうございます。

予定に反してあまりご紹介が進んでいませんが、
今週の木曜日からグループ展が始まります。


詩と版画がもたらしたモノ
8人による自由な表現

2009年11/19(木)〜11/24(火)
11:00〜19:00*最終日は17時まで
at:海月文庫(くらげぶんこ) アートスペース
*詳しい情報はこちらからどうぞ*



「この世界への恋文」展(2007年7月 海月文庫)の様子・つづき

作品展のメイン、スチレン版画の展示です。

[左:「山人」 / 右:「波」]


右の作品「波」は何度かご紹介しているので、今日は左の作品「山人」を。

               山人

           卯の花腐しの雨頃に
           地面をひとまたぎ
           満月をひとつかみして
           ヤマヒトが里へ降りてくる
           庭の素林に わずかのくぬぎに
           ささやく羽音
           山々がもう小さくなりすぎて

           耳を澄ますために眠る
           ヤマヒトのために眠るから
           今宵の私の夢を
           ついばみにおいで





岸田さんの絵といっしょにある文章や詩などのことば。
それらはふしぎな関係を、絵との間に持っていると思います。
どちらも主でもなく従でもなく、ふたつでひとつというわけでもない。

絵はそれだけで語るので、ことばを必要としてはいません。
ことばも、絵を説明しようとしてはいません。


[左:「ぶどう音楽」 / 右:「ひこばえ」]



同じ感性からそれぞれ違う形に結晶した絵とことばが、求め合うでなく寄り添うでなく、でも確かに同じひとつの世界のことをこちらへ静かに投げかけてくる…それが、岸田真理子さんの「詩と版画」による表現だったのではないかと思います。

| 以前の個展のこと | 23:45 | comments(2) | - |
「この世界への恋文」展のこと その2/2007年7月 海月文庫
再来週から始まるグループ展(↓)。
岸田真理子さんがどんな作品を出されるのかまったく伺っていませんが、
それはさておき2007年の連続企画展「詩と版画」の中の岸田真理子展「この世界への恋文」のお話を続けます。


詩と版画がもたらしたモノ
8人による自由な表現

2009年11/19(木)〜11/24(火)
11:00〜19:00*最終日は17時まで
at:海月文庫(くらげぶんこ) アートスペース
*詳しい情報はこちらからどうぞ*



「この世界への恋文」展(2007年7月 海月文庫)の様子

 

 壁の作品の下に、白いパネルがあるのがお分かりいただけるでしょうか。
 スチレン版画と、それと対になる詩のパネルを中心にした展示でした。
 このときのDMにもなっていた「波」や、ここでご紹介した
 「ひこばえ」も、それらの作品のうちのひとつです。

 岸田真理子さんにとっても初めての試みだったという
 絵とことばによる作品展。

 ペインティングや銅板画にくらべると表現がシンプルなためか、
 スチレン版画はとても原始的なところを
 包みこむようにそっと押してくる……そういう感じがします。

 作品にふれて自分の中に起きたことを浮かび上がらせるより、
 その“押されている感じ”の中で、ただ佇んでみる。
 感じるための部分が大きく広がって、そこにことばが置かれる。

 風景をぼんやりと眺めながら、時間をかけて何かを知るように
 自分の感覚と作品のメッセージがなじんで行く。

 見る人にとって、そんな作品展だったのではないかと思います。

 絵描きさんでありながら奥行きの深いことばの世界を持った
 岸田真理子さんならではの、
 詩と版画が呼応するようにしてひとつの作品を形づくった
 「この世界への恋文」展だったと想像してみてください。
 

 このときにご紹介した作品展へのコメントは、こんな風に会場の壁に。

 




次回は「この世界への恋文」展の作品についてなど、もう少し詳細な内容についてお話できればと思っています。

 
| 以前の個展のこと | 09:46 | comments(2) | - |
「この世界への恋文」展のこと その1/2007年7月 海月文庫
今月の19日から始まる「詩と版画がもたらしたモノ 8人による自由な表現」は、海月文庫さんによる「詩と版画」をテーマにした連続企画展(2007年)を彩った8人の作家さんのグループ展。



詩と版画がもたらしたモノ
8人による自由な表現

2009年11/19(木)〜11/24(火)
11:00〜19:00*最終日は17時まで
at:海月文庫(くらげぶんこ) アートスペース
*詳しい情報はこちらからどうぞ*



岸田真理子さんの作品展は「この世界への恋文」というタイトルでした。
こちら↓↓はそのときのエントランスサイン。
「この世界への恋文」(2007年7月)/会場前
 

発泡スチロールのボードを使う凹版画“スチレン版画”の作品と、それと呼応する岸田さんの詩を中心とする展示。ご本人にとっても新しい試みの作品展でした。
当時の作品展のお知らせの中で、岸田真理子さんは「自身の絵に引き出されてくる詩作りの楽しさ、言葉から発想する絵作りの楽しさ」と書かれています。
展示の様子や内容のことなど、次回以降ゆっくりお伝えしながら「詩と版画がもたらしたモノ 8人による自由な表現」を迎えられたらなと思う受付係です。

今日は「この世界への恋文」展のお知らせとともに届けられた「渡り鳥のつぶやき」を。

渡り鳥のつぶやき 第111話(2007年)
*クリックすると少し大きいサイズが表示されます*


さて、海月文庫さんはその名の通り、本屋さん。古本屋さんです。
アート系の本を中心に扱われていて、岸田真理子さん曰く「売ろうと思って行って、買って帰ってきてしまう」お店、だそう。

そんなすてきな古本屋さんの企画展だから・・・というところが、グループ展が得意でない私に「詩と版画がもたらしたモノ〜」に期待を持たせる理由のひとつかもしれません。


  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・


話は変わりまして、行きたくて行けなかった先月の芦田湖アートクラフトまつり、岸田真理子さんから“こんな様子だったよ”とご報告画像をいただいていました。

お披露目が遅くなってしまってごめんなさい。

  
  この日はとってもいいお天気で、日焼けしてたいへんだったくらいだそうです。

  
  こんなにたくさん持っていかれたとは!
  あらためて行けなかったことを残念に思いました。



銅板画「樹の花たば」が出品されている『自宅から美術館へ 田中恒子コレクション展』も今週末までです。
夏の終わりからずっと忙しかった岸田さんも、『メゾン望郷』を無事終えて先日ようやく足を運ばれたとお便りがありました。

こちらも私はがまん・・・なんですけど、行ける方はぜひ。


| 以前の個展のこと | 09:19 | comments(0) | - |
ある展覧会の作品から、少しですが…
岡山県倉敷市郊外の「サロン・ド・ヴァンホー」さんは
古民家を改築したギャラリー。
岸田さんはこれまでに4回、ここで個展を開かれています。

そのうち2回目の展覧会のときの作品を
少しですがご紹介します。

これからの作品展のことはこちらからご覧くださいね。

岸田真理子展
「SEASON'S GATE ・ 約束の扉」


‘09.4.16(木)〜 4.26(日)
*月曜休廊
11:00〜18:00[最終日は 17:00 CLOSE]
at GALLERY & SPACE DELLA - PACE(デラ・パーチェ)
詳細はこちらをご覧ください


2003年に行われた「サロン・ド・ヴァンホー」さんでの
2度目の展覧会に、私は行くことができませんでした。

ここでご紹介している画像は、許可をいただいて
記録DVDの動画からクリップしたものです。
そのため静止画としては少しばかり不完全ですが
岸田さんの色彩の力は感じていただけると思います。

実物のみずみずしさ、やわらかさについて
ことばで補おうとすることは控えます。



「夕刻」(左側と下が少しだけ切れてしまっています)


「夕刻」部分です




「山を守っているヒト」




「月下幻夢」







| 以前の個展のこと | 00:08 | comments(0) | - |
                                         
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