岸田真理子公式サイト「金星美術館」のblog、“準備室だより”です。作品展のスケジュールなどをお届けします。
サイト運営担当のyamamomoが作品に感じたことや引き出されたことなどを、“見る側”のひとりとして書いたりもしています。

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2005年夏 作品展“ようこそ果実園lifeへ”へのコメント



2005年の7月から9月にかけて、岡山県真庭市(勝山エリア)にある「CAFE てあ」で開かれた作品展に寄せた、岸田真理子さんのコメントです。



     




妹が東京に帰ってしまいました。

ふたごに生まれなければ、いま考えなかったこと。
ふたごに生まれたから、いまも知らないままでいること。

そのような事柄が集まって、世界はできていると思います。

人は変わらずにはいられないから
同じ空間、同じ景色、同じ体験、同じ記憶に
何度でも新しいものをもらうことになる。

だから世界へ、めいっぱい感覚を開放しておきたい。
流れ込んでくるものが鮮明すぎて
目を開けていられなくなったら休めばいい。

たとえばそんな、あきらめたくない私と
あきらめたくないたいせつなものの間に立っている樹のような、
岸田さんのことばです。

私とたいせつなもののどちらにも寄らず、等しくはなれて、いつもそこに。


| ことばの岸田真理子さん | 23:54 | comments(0) | - |
2007年7月 「この世界への恋文」展へのコメント



先日岸田さんが、過去の作品展のコメントをまとめて保存した資料を、準備室にあずけてくださいました。
その中から、おととし今の季節にあった個展に寄せたコメントをご紹介します。会場は大阪の海月文庫さん。







何も言いたくありません。
何も言われたくない、ですよね。

| ことばの岸田真理子さん | 22:55 | comments(0) | - |
「Promise Blue」
今日の画像は、写真家のtsuguさんが岸田真理子さんの作品をデジタルデータにしたもののうちの1点を使わせていただきました。ありがとうございます。



Promise Blue(プロミスブルー)





染めた和紙を絵の具のように使ったシリーズで、このほかに数十点にのぼる数があります。

重なりあう青と青、透明な青、淡い青、深い深い青・・・
限りない青が、無心にさせ、ことばになる以前のことばのように、生まれたての感情のように空気の中に満ちていくように感じられました。

このシリーズは「金星美術館」のWebサイトで見ていただきたいと思っています。ここでは1点だけのご紹介でおゆるしください。


Promise Blueシリーズができた2008年11月、倉敷のサロン・ド・ヴァンホーさんでの個展に寄せた岸田真理子さんのことばです。

・   ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・

  「プロミスブルー」っていいタイトルだと思う
  少し悲しくて  永遠な感じ
  美しいって ちょっと悲しい
  それに ちょっと悲しくないと 人間はね

  切ないひびき
  羽ばたくもの達の 命のせつなだ
  渡り鳥が 飛来してくるーー
  必ず 春が やってくるーー
    “青の約束” “約束の青”、あるいは
    “約束の空”か

「降りしきる願いの日」っていうのも たまらない
いつか「降り積もる願いの日」っていう絵も描くんだ。 森の冬空に 暖かいお歌の聞こえてくる そんな絵を 残すんだ
胸は時々 たまらなく苦しくなるのに 
ひらひらと はらはらと
身体は 消えそうになるのに
交わした約束が 美しくてーー、
それが プロミスブルーだ

             ‘08 11月 倉敷にて  MARIKO KISHIDA


・   ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・


「降りしきる願いの日」こちらでご紹介しています。




| ことばの岸田真理子さん | 23:35 | comments(0) | - |
「渡り鳥のつぶやき」のお話
岸田さんはまぎれもなく絵描きさんなのですが
類いまれなことばの力を持った人でもあります。
作品のタイトルからそれを感じていらっしゃる方も
少なくないのではないでしょうか。

* 4月の作品展にもことばが寄せられるはずです

岸田真理子展「SEASON'S GATE ・ 約束の扉」
‘09.4.16(木)〜 4.26(日)*月休 GALLERY & SPACE DELLA - PACE
詳細はこちらをご覧ください

「渡り鳥のつぶやき 第115話」

四国のアトリエと大阪を往き来するご自分を
岸田さんは「渡り鳥」と言われます。
いつも、個展のお知らせに同封されて届く「渡り鳥のつぶやき」。
これは昨年11月の個展のときにいただいたものです。




ちょっと細かくて読み取るのがしんどいと思いますが
左右幅の限界があるのでどうかご容赦ください。

作品は作品として、それだけでしっかり成り立っていて
「渡り鳥のつぶやき」や、そのほか岸田さんが
作品展に寄せて書かれる文章は
絵を補ったり、説明したりするものではありません。

けれども、切り離してまったく別のものとすることは
どうしてもできないのです。

これらのことばは
絵を介在させて作者と見る人が共有している
“感じかた”を理解すること、
つまりは自分という人間が何を感じ何に惹かれ、
何を大切にしたいのか、といったことを知るための
力を貸してくれていると思います。

それに支えられ、自分の感性を信じて
惹かれるものから逃げずに
じっと向き合ってみることができます。

人の胸に届けたいものが絵になるのと同じように
ことばの形をとることもある。
同じ人の胸から生まれたものなのですから
絵とことばがどこかでつながっていて
むしろ当然なのでしょう。


| ことばの岸田真理子さん | 23:55 | comments(0) | - |
                                         
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